趣味レーションOFF 2007
レポー


「今度のOFF会はいつですか?」







いろんな人と合うたびに言われるこの台詞






ああ〜企画立てなくては〜と、思いつつ、中々重い腰は上がらなかった。




理由は色々ありますが、一番の難題は・・











前回(2005)と同じOFFを期待されると辛い!!!












と、いうトコロ









前回はカメ一等兵と単行本出版企画があって、その為にどうしても試食写真が必要
でもその撮影の為、締め切りまでの短期間に一人で大量のレーションを連食するのは結構辛い
じゃ、OFF会開いて皆で食べましょうという事だったのです。
そんな訳でかなりレアなレーションを大量に放出する事が出来ましましたが、



あんな品揃えは







たぶん無理!






それに最近は色々なレーションが入手しやすくなり、主要国のレーションではどうしてもインパクトに欠けるのが難点。





無論、海外オークションで探してもみましたが、そうそう珍品レーションが入手できるはずも無く、
どうしたら面白いOFF会になるかな〜・・などと途方にくれていると




























OFF会
合同でやりましょう



























同じくレーション系HPを運営している The Rationさんからの提案が 
 












?!





!!!






これだ!!





まさに天の助け!









ご存知の通り、TheRationさんは世界屈指の米軍レーションコレクター

しかも先日一緒に働いた米軍施設で入手した大量の給食物資を、OFF会に提供していただけるとの事。

じゃあ、UGRの試食会をやりましょうと、話は進みます。

















と言う訳で








レーションOFF2007開催決定!!














今回は名古屋会場にて平日開催。



ただし企画が遅くなったので、日程は8月開催

ところが今年の夏は連日の猛暑が日本列島を襲い、各地で観測史上最高気温を更新





んん〜





しかも大気が不安定になりやすく、雷を伴う豪雨の夕立が連日何処かで降っている





ん〜んん〜






UGRでOFFやるなら、イメージとしては屋外で、

メストレーを抱えて並ぶ参加者に次々と



べちゃ


べちゃっ


って感じで、トレーの上に飯を盛るのがやってみたい!


で、たまに


「貴様ら服装が乱れているぞ!もう一度並びなおせ!!」

なんて

怒鳴ってみて〜









とか言う前に、参加者が熱中症で倒れるな・・・・














色々と熟慮した結果、やはりこの時期に屋外開催は色々と問題が多いと結論に達し
結局前回同様、会議室を借りる事に。


ただ、UGRの調理をするには、流石に会議室では無理


そこで

The Rationさんの所に、丁度珍しいウクライナやロシアのレーションが届くとの事

さらに30年前のMCIを試食しましょうと提案が!!



コレは面白い事になりそうだ!!


と言う事で、前回同様世界のレーション試食会をする事に決定しました


さてさて、何とか試食レーションも集まり

会場も決まったのですが、



ところが!!


借りていた会場事務局から、とんでもない電話が!!



+++++++++++++++++以下再現+++++++++++++++++

ぷるるるるるるる

「すいません、@@会議室の事務局ですが」

「はい、何ですか?」

「この度会場を予約していただきましたが、お宅様の利用内容に問題があり、お貸しする事は出来なくなりました」


「・・・・は? 」

「どうしてですか??」


「そちらのHPを拝見させていただきましたが、展示や販売、試食をされると書いてあります」

ぎく! なんでHPの事を!!

「!? え、でも。展示と言っても個人のコレクションを見せるだけですし、販売も個人同士の交換会のようなものです」

「それでも書類にはその記載がありません」

「じゃあ、問題があるならこれは止めます」

「そうですか、でも試食はされるのですよね?」

「それは・・・でも最初に確認したとき、軽食の飲食は大丈夫だと言ってませんでしたか?」

「軽食はいいですが、コレは駄目です」

「何でです??中身はスナック的な物ばかりで、調理も必要ありませんよ?これは軽食では?」

「でもココにぶっ通しで試食と書いてありますね」




冷や汗・・・


「・・・・」





もはや全く譲歩する気は無いらしい雰囲気を電話で察知し

「分かりました、今回はキャンセルします」

と言う事で、急遽会場が使えなくなってしまいました

でも何でバレたんだろう??

会場申し込み段階で怪しまれないように、戦闘糧食とか試食とか、ましてやHPの存在すら伏せていたのに・・


これは誰かの密告か??

それとも関係者にこのHPの事を知っている人がいたか??


まさか「どうしてHPの事知っているのですか」とも聞けず、真相は藪の中・・・


途方にくれてThe Rationさんに連絡を取ると、


ココからが凄いのですが、見事な手際のよさで次の会場を探し、

なんと試食の許可まで取り付けてしまいました!!!


おかげで開催中止の危機だけは脱する事が出来、





遂にOFF会当日がやってきました!!!




The Rationさんは前日に僕の家に泊まり、この段階で物凄いマニア同士の盛り上がりがあったのですが

ココでは長くなるので省略です

(既に余計な話でかなり長くなっていますが)



9時に現地到着し、会場の準備がちゃくちゃくと整います。


ビルの入り口と会場に用意されていた看板!


今回は午前10時から午後9時までと、今までに無い長丁場!!


予定時刻の前から多くの人達が集まり始め



途中参加や早帰りの方もいたので、全員ではありませんが、今回の参加者様一同面々



今回も平日開催と言う事もあり、途中参加の方も見えますので自己紹介などは後回しとし、



時間が来た所で早速









各国レーション試食タイム!!
















参加者は既にMAX空腹状態

これから次々とレーションを喫食しますが、飢えた参加者に中途半端な物を与えると、いつ暴動が勃発するか分かりません。

ここでは牽制の意味も兼ねて、しょっぱなから強敵を投入!


いけ!

モンゴルレーション登場!!




牛と羊の肉の塩茹で、

乾燥ヨーグルト

乾燥チーズ

乾燥牛肉

さらに揚げパンが、これでもかと参加者を襲う!!


しかし肉缶は美味いと大絶賛!

乾燥ヨーグルトも、実は乳酒の絞り粕なので、甘くて発酵風味があり、割と好評

乾燥チーズと乾燥牛には味が無く、硬くて食べ辛いが、中々食べられない物が食べられ、

貴重な体験が出来たと喜んでもらえました。






さて、次も珍品!!

なんと旧ソビエト連邦のウクライナレーション登場!



ウクライナはNIS諸国の中でも最大規模の軍事力を保有している国です

実は2年前にカメ一等兵殿の所で一度食べさせていただいた事はあるのですが、

まさかまたコレを食べる事は出来るとは!!


興味深げにレーションを観察する参加者達。 その目は正に野獣・・



パッケージはロシア軍レーションに似たプラスティックトレー入りで、仕切りによって三食に分ける事が可能

内容もヒーターが入っていない事を除けば、カーシャが入っていたり、かなり構成は似ています。

面白い事にココに入っているクラッカーは、日本の乾パンそっくり!!

日本の乾パンは、欠片がこぼれない様に一口で食べられ、
また焼き上がりを早くして製造効率を上げるため、川島少将が考案した小型ビスケットで、
日本独自の非常食です。



しかし残念な事に、蓋のアルミを熱蒸着する際、その熱のせいでビニールが溶けて

全てのクラッカーのパックに穴が開いている始末


ただ製造年月日が新しいのか?それほど湿気ておらず

素材が劣化して極端に風味が落ちていると言う事もありません

十分喫食に耐えられました
(しかし、朝昼晩各2パックは流石に量が多い)









少し参加者の胃袋も落ち着いてきたので、

少しグルメなレーションをチョイス

最新型! フランス軍レーション突入!



ビスケットが新型になり、さらに美味しくなったと評判のフランス軍レーション!

見た目の豪華さと、レーションとは思えない上品な味で、相変わらず参加者には大人気。



特にこのメニューは大当たりで、大きなソーセージが丸ごと入っている缶詰や、

色鮮やかな色彩が食欲をそそるシチュー缶

兎肉のパテなど、絶品メニューが続きます。



製造が新しいので、ヌガーやフルーツゼリーも溶けたりしておらず、

僕もはじめて食べたチョコレートムースが絶品でした!



余った固形燃料ストーブおよび付属品は希望者に配布













ここで少し中休みとして、
















EFR




イラク派遣自衛隊員に配布されたパンの缶詰




さらに参加者から提供されたPATRIOT


(これは最新の特殊部隊向けレーション FSRに入っているHooah!と同じ物です)

スイスアーミーのチョコレート




などを食べながら、各々参加者が持ち寄ったレーションの個人販売タイム


僕もオランダやスペイン、MCIやUGR、MCW、旧タイプのラットパックと呼ばれたイギリスレーションなど
珍しいレーションを格安で入手する事が出来ました。













さて、ここでお待ちかね!!















The Rationさんによる、






米軍レーションの歴史講座


の始まりです




しかもただの講座ではありませんよ。


何と第二次大戦〜ベトナム戦争までの間に使われていた、


実物レーション


をお持ちいただきました。


レーションは究極の消耗品であり、しかも当たり前すぎて、コレクションアイテムとは認知されていませんでした。

さらに環境により劣化しやすい性質を持ち、虫に食われたり、腐敗したり悪臭を放つ事もあるため、

大量に作られたのに関わらず、古くなると捨てられ、現存する物は殆どありません。

最近使われているMREも、登場してから20年以上経過し、それ以前の物となると

写真すらまともに残っていないのが現状・・




正直、コレだけの本物の歴史的レーションを生で見る機会など、

世界中の軍事博物館に行っても、まずありえません!


このレーション講座の内容については、後日The Ration HPにて詳しく紹介される事と思いますので
ここではその時の写真のみ掲載します。









これらのレーションに、どれだけの価値があるか計り知れません。

中にはちゃんと出所の素性が確かな物もあり、

実際にノルマンディー上陸作戦の際、敵の弾を潜りぬけ、空挺降下したレーションもあったりするのです。






さて、歴史のロマンに心躍らせ、気分も盛り上がってきたところで!!








特別企画!

30年前のレーション試食コーナー!!


この世に現存する、残り少ないレーションを食べてしまおうと言う無謀なコーナーです。


たぶんこの先もう食べる事は出来ないであろう、製造中止から20年以上経ったMEAL COMBAT INDVIDUAL
これを3缶も開封し、恐ろしい事に試食までしちゃいました!

30年以上経過した中身は一体どうなっているのでしょう?




おお!さすが缶詰! 状態が良い!




と言うか、これは奇跡に近い!!大当たりを引いたようです。


クラッカーはまだしも、チョコレートは酸化したりブルームを起こして劣化している事が多いのですが、

これは全く30年の時を経たとは考えられないほどの上等な品質を保っていました。

またこれが感動的に美味い!



この先、MCIを食べられる機会なんてまずありませんから、

今回の参加者は貴重な体験が出来ました。

これこそお金では買えない価値と言う物では?








さて、持ってきたレーションはまだまだあります!!

大方参加者も揃った事ですし、本腰を入れて試食しまくりましょう!!




ボリューム満点オーストラリアレーション


今回の参加者に、オーストラリアでの軍事訓練経験者が居まして、

コレを見て懐かしがっておられました。

かなり以前からオーストラリアレーションはこのスタイルで、

殆ど変わりは無いそうです。

お約束のヴェジマイト体験は、予想通りの参加者様のリアクションに爆笑




続いてシンガポールのレーション!


なんと!日本式カレーセットが出てきました!しかもコレ、HALALメニューです。

もちろん肉はマトンですが、香辛料のおかげで、全く臭みはありません。

お米も日本米に近いので、抵抗無く食べられます。

クラッカーはフランスの物より美味いと絶賛でした。




RCWは食べた事あっても、これを食べた事無い人が多いというMCW


ちょっと作る順番を間違えてしまいました・・

チキンヌードルはスープを吸いすぎてふやけてしまい、

チキンライスはベチャベチャしていますが、本当はもっと水を吸って、パラパラになう予定・・だったのですが。

でも、味はまずまずでしたよ






気を取り直して!

これも新鮮!ロシアレーション


ウクライナにも入っていたカーシャ

食べ比べると好みが分かれます。

お米のカーシャはラードと炊き込んであるので、脂くどくて臭みが気になりましたが

寒い地方ではカロリー摂取が大事!

そう、これは戦闘糧食なのです。






イギリスレーションその1


イギリスの食事も馬鹿に出来ません。

特にベーコンビーンズは、スモーキーフレーバーが食欲をそそり

ビスケットもオーツブロックも風味が良い

フルーツダンプリングは温めるか冷やすかで意見が分かれましたが・・





これまたイギリスからの移民が多いカナダレーション


マッシュポテトはクリーミーでボリューム満点!

ビーフポットローストも、肉の繊維がしっかりして、それでいて柔らかくほぐれる食感

これがマッシュルームソースと超絶マッチして、今回のベストテンに入る美味さ!と評判でした。





途中参加の方のために、もう一度ウクライナレーションを開封


雑穀のお粥に鮭の水煮、乾パン風クラッカーなど

何処と無く日本人にも馴染みやすいな〜






新型ポーランドレーション

シンプルですが、飽きの来ない味






イギリスレーショ
ンその2を開封


糖蜜プディングは生地がどっしりして、コクのある甘味と相性抜群!

シチューもクラッカーも素材風味が生きて、兎に角美味い!

ああ、なんて幸せ〜






でも、ここでそろそろ残念ながら、時間が来てしまいました・・



実はまだグループ用レーションのビーフシチューや、もう1パックのフランスレーション、ロシアレーションなど、

さらに参加者様の提供による

スェーデンレーション


1970年代のドイツレーション


グループレーションのデザートやパンの缶詰など、様々なレーションが残ってるんですけど・・・


これは次回もやらないといけませんね






死食会2008!






こうご期待!