indywidualny Zestaw Zywnosciowy `S-zi nr8` 試食

これがポーランドレーションの1食分だ。
隣国、ドイツレーションにこころなしか似ている気がするのは、やはり食文化が近いためだろうか?
さて、それではポーランドレーションの内容物を、細かくご紹介しよう。
厚くて食べ応えのあるビスケットは4枚入っている。 さらに塗り物としてジャムが付属するのだが、このジャムは水気が少なく、ねっとり濃厚で非常に味の濃いジャムだ。 厚みのあるビスケットにはこのくらい濃いジャムが丁度いい
ちなみにこのビスケットには「ベスキド」という名前がある。(詳しくは「戦闘糧食の三ツ星を探せ」という本を参照)
ミートパテは数種類用意されており、今回紹介する物以外に、脂肪入りやSD式などがある。
レバーペーストは、新鮮なレバーを香辛料などと混ぜ合わせ、練り上げた物を缶すりきりまで詰め込んだ一品。 レバーの臭みは一切押さえられ、豊かなコクとレバーの旨味が楽しめる非常に良く出来たもの。 流石ドイツに食文化が近いだけのことはある。
ポークミートのパテは、練りこんだ豚肉がムース状にふんわり固められ、香辛料で上品な味が付けられている。 脂肪分が少なく、ゼラチン質のスープが表面で固まっており、冷えたまま食べても十分美味しい。 かみ締めると豚肉独特のうまみが染み出して、適度に粗挽きされた豚のミンチが独特の歯応えと食感を与えてくれる
民間製品をそのまま流用しているインスタントスープは、流石味に関しては文句の付けようが無いほど良い味だ。
このZurekというスープはポーランドでは一般的なスープで、発酵食品「ザクワス」をいれて作る。「ザクワス」とは、大麦(ポーランド語ではモンカジントニエ)と水を合わせたものを1〜2週間放置して発酵させて作った調味液で、スープに独特の酸味があり、ポークパテやレバーペーストなど肉料理の濃厚な味がくどくなった時、この酸味がさっぱりと口の中を洗い流してくれるようで、とてもすっきりする。
ソーセージに酸味の利いたザワークラウトや、ピクルスを付け合せるのと同じ理屈だ。
ドリンクは珈琲2パックとと紅茶1パックが用意されている。 紅茶はインスタントではなく、本物の茶葉を使うティーバッグ方式である。
この紅茶は非常に香りが強く、心が和む美味しい物であった。 ちなみに約10グラム入りの砂糖が3パック用意されていたが、粉末クリームは付属していなかった。
(チューブ入りコンデンスミルクが別支給されるのか?)
ガムはスペアミント、キャンディーはレモンフレーバーだ。 飴もガムも、民間の物がそのまま使われている。
ポーランド軍のアクセサリーには マッチ、多目的用紙、ビニール袋などが用意されている。 マッチは柄が木で出来たしっかりされた物が用意され、米軍のもののように柄が折れて使いづらいと言う事も無い。 多目的用紙は、質は悪いが厚みのある物と、薄い質の良いものの二種類がある。 ビニール袋はゴミを纏めたり、いざとなれば水を汲んで水筒わりに使ったり、小物入れとして重宝するだろう。
ポーランドの戦闘糧食は野菜を使った料理が少ないので、はじめは美味いのだが日本人が連食するのはかなりきつい。 もっとも豚肉を良く食べるドイツのレーションでさえ、メインミールはシチューや、野菜をふんだんに使ったハンバーグのトマトソース煮などが入っているので、ポーランド人でもこの内容の連食はキツイであろう。
実際このレポートを書くに当たりポーランド料理を調べてみたら、肉料理より穀物や野菜を使った料理の方が多かった。
つまり、これはあくまで非常食であり、連食することを念頭において作られていないのではないだろうか?
とはいえ、ポークミートの味は絶品で、そこらのランチョンミートとは比べ物にならないくらい美味しかった!!
追記
日本ではポーランド料理というのはあまり馴染みが無いが、愛知万博のポーランド館にあったレストランが、そのまま名古屋に残り、日本初の本格的ポーランド料理店として開店しました。 公式HP
万博では入ることが出来なかったので、一度勉強のために行って見たいと思います。