実は自分は自衛隊装備コレクターだったりします。といってもそれほど大した物を持ってるわけではないのですけど・・
もちろんサバゲーに着用すること前提ですから、本物に拘ってはいません。(なのでPX品ばかり・・)
サバゲーを始めたころ(1980年頃)、今では考えられないくらい自衛隊装備は簡単に入手できて、迷彩服なんかも3000円で上下揃いました。 しかし新型装備が出回り始めてから事態は一変し、中古のボロボロですらまったく入手出来ない! でも自分は比較的恵まれていて、従兄弟や高校の同級生など知人に自衛官が数人いた(現在退官)ので、こっそりPXで買ってきてもらってたりしました。 
(ちなみに新旧装備交換で、不要になった検閲用私物旧装備を一纏め、ほぼ新品で貰ったり)
さて、皆さんは小林源文 (著) オメガ7って知ってますか? 詳しい解説は不要でしょう、あの元自衛隊員秘密特殊部隊の物語です。
小林源文氏の作品は昔から好きだったのですが、オメガ7には衝撃を受けました。 もうカッコイイのなんのって!
しかも彼らが身に付けている装備が自衛隊戦闘服をベースに、見たことの無い変わったベストを身に着ける独特のスタイル。
当時は実際にあのベストがあるなんて知りませんでしたし。(注1
一目見た瞬間、「これはカッコイイぞ!オイラもオメガごっこがやりたいぞ!! ・・ってかこのベスト欲しい!!」


と言うわけで、作ってしまいました・・・

しかしこれが大変で!資料はないし、なんといっても材料が手に入らない。  まず自衛隊迷彩の布を扱っているところが無い・・
それにODのベルトや縁取りのテープも見つからず、金具なんかも形がいいのが見つかりません。 
裁縫洋品店や手芸センターは言うに及ばず、しょっちゅう繊維卸の問屋街まで出かけてパーツを探し、材料が揃うまでに数ヶ月掛・・・ 
その間に空想で各パーツの構造を想像し、型を起こし、型紙でサイズを調整しながら大まかな形を整え、さらに使いやすさや強度を考えて設計していきます。
結局製作に半年近くを費やし、やっと完成したのが上のベスト。 苦労した甲斐もあり、メンバーには好評でした。
でも使っていくうちに幾つか不満も出てきて、作り直しをしようかと考えていたところ、ひょんな事から自衛隊向けの装備品を作っている会社を知ることが出来、駄目もとで「布地やベルト類を売ってくれませんか」と交渉したら、1巻き単位なら売れるとOKを貰いました。
それならついでにメンバー同士、このベストを揃えようと言う事になり、量産計画が始まることに!
気になっていた部分を修正し、新しいアイデアを盛り込み、さらに各々の好みや使うメインアームのマガジン形状を考慮し、出来上がったのが、下のベストです。

  
かなり形が纏まり、使いやすくなりました。
(ベレーは先日キャロル社長に頂いた自衛隊の官品実物)注2

  
マガジンポーチは基本的に縫い付けですが、1着だけ脱着式ポーチ交換可能なタイプも製作
(しかし強度的に問題があり、あまり芳しくは無かった様子です)注2.5

  
側面と背面の形状
P220用ホルスターやヒップバック、ラジオポーチも自作、しかもアリスクリップで取り外し可能!
ホルスターはウエストや腿にも付けることが可能!

こうして我がチームはオメガ装備に身を包み、アームズ主催のASCSに参加(注3



裁縫の面白さに目覚め、 キャンプ用品屋で購入した折りたたみ椅子をベースに椅子つきバックも作ってみました。
これは自衛隊向け製品版もあるようですが、そちらには背もたれはついていません。(背もたれは上手い具合に腰当にもなります。)
また椅子とバックは切り離し可能で、それぞれ単品でも使用出来るのです。


さらに余った布地を使い、夏場の日差しを避けるタープも製作。
約3.6m*6mで、大人6人ほどが座ってゆったりくつろげます。
(ペグ袋は本体バックに収納可能)


9mmパラ30連マガジン3本と、クレイモア1基収納可能な乳母車も製作

兎に角自作には自由度があり、自分の想像した通りの物が出来、しかも世界に一つしかないので自己満足度はかなり大きいです。
しかも作っている時は楽しいし、多くの場合、製品版を買うよりもかなり安く作ることが出来るので、みなさんもチャレンジしてみてはいかがですか?
ただしそれなりのスキルと設備(といってもミシンと裁縫セットくらいですけど)、製作に慣れるまで時間が掛かることは覚悟してください。
それとやはり一番大変なのが、材料の入手かもしれません。


注1)
オメガの小松はMIL-FORCE MODULAR VESTを使用していて、
これは左右のポーチがパネル脱着方式な為、色々なサイズのマガジンポーチが取り付け出来ます。
ちなみに、それが日本で販売された時、当時10万円近くしました。
ただし当然のことながら自衛隊迷彩ではありません。
注2)
オメガのベレーは黒ですが、自衛隊には黒ベレーは無かったはずです。
これも当時手に入らず、黒いベレーを購入し、近くの刺繍屋に桜のエンブレムを作ってもらったのですが
予想以上に出来がしょぼく・・ちょっとここではお見せできません。
(しかし国籍を隠して活動しているはずなのに、自衛隊戦闘服を着たり、自衛隊を示す桜のエンブレムを身に着けたり・・オメガって)
注2.5)
製作手順の都合で、元々パネルにポーチを縫いつけ、さらにパネルごと縫い付けると言う仕様になっているので、
パネルにベルクロテープやハトメ具を付ければパネル交換式にすることも可能でした。
しかし色々と試行錯誤した結果、あまり都合よくなかったので、希望者1着のみ作成。
案の定重みと激しい動きでゲーム中にマガジンポーチごと外れてしまうという不具合があったようです。
使っている本人は満足しているようですが。

注3)
自分の所属チームは「カグツチノ公国」とい言い、元々は高校の同じクラブの連中が集まりチームを結成したもので、すでに10年以上の歴史があります。
最近はサバイバルチームとしてではなく、フィギュア製作ディーラーとしての方が(一部マニアの間で)有名ですが・・・。
実力の方は、アームズマガジン主催のサバイバルゲーム全国大会?ASCSに95年から参加し、
混合チームとは言え、いきなりの優勝〜その後3年連続優勝と言う快挙を成し遂げています。
(詳しくは当時のアームズマガジンASCSレポートを参照) 
ちなみに自分はこのオメガ装備でコスプレ大会にも参加し、ASCSレポートにその写真も載ってたりします(恥
ただし会場が菅平から苗場に移ってから、距離的な問題で98年より参加していません。


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