第二回、各国戦闘糧食マニアのための国際シンポジウム
先日カメ一等兵の来日に合わせ行われた、俗称「レーションOFF」の簡単なご報告です。
今回は「アドベンチャーワールド」のなまちゃんご夫妻も参加して頂き、会場は朝霞駐屯地、自衛隊広報センターにて盛大に?催されました。
今回なまちゃんに逢うのも初めてだったので、広報館入り口にて待ち合わせ。
全員揃った所で自己紹介および糧食やお土産の交換会を早速行いました。
僕の分はすでにカメ一等兵より直接荷を送ってもらっていたので、交換品は予告編に入手アイテムとしてアップしてあります。
なまちゃんからは、珍しいお土産を沢山頂きました。
糧食交換や一通り自己紹介も終わり、親睦を深めるために広報館見学へ、いざ出発!!
軍ヲタの聖地!広報館には色々な装備が並び、館内には90式やAH-1Sコブラ、各種火器、普通科、空挺の装備システム、その他シュミレーターや3Dシアター等、どれもこれも隅々まで見ていたらあっというまに一日が過ぎてしまいそう!
3Dシアターは流石!円谷プロダクション製作だけのことはあり、かなり楽しませて頂きました。

左上より、20mmM197三連装ガットリング砲 AH1Sコブラ 90式となまちゃん夫妻(要人の安全上の理由からモザイクをかけています) 90式戦車照準器 照準ペリスコープ 空挺降下装備
その後各種個人装備を見ていたところ、空挺用新型背嚢のサイドポケットに気になる膨らみが・・・展示品の背嚢にまさかとは思いましたが、冗談で「ここにレーションが入ってたりして」などとナマちゃん夫妻と話しつつ、糸で括られ開かないサイドポケットの中身を隙間から覗いてみると・・・!!!!
そこに入っているのは正しく乾パン!しかも2パックも詰められています。
その他まだなんか入ってますよ?よく観るとその横には戦闘糧食U型のクラッカー食の姿が。さらにパック飯まで!
クラッカー食は手触りですぐに判別できましたが、パック飯は種類が中々判別できません。米の色が茶色いので、これは多分五目飯か山菜飯であろうと結論付けるもどうしてもそれが確認したい衝動に駆られ、思い切って引っ張り出してみると、そこには衝撃の事実が!!
その茶色い米パックの正体はなんと「白米」!?・・・・・・よくよく見てみると、パックの所々に怪しい汁がべとべとと〜これは見なかった事にしましょう。
![]()
粉々になった乾パンとクラッカー食
何でこんな所に生ものを突っ込んでおくのか疑問でしたが、バックをひっくり返してみてその謎が解けました。
実は展示用のバックにはちゃんと窓がつけてあり、中身が確認できるようになっていたのです。 無理して覗かなくてもココから見えたんですね。
![]()
新型の小型飯盒を発見!
当然のことながらその横にある普通科の背嚢にもポケットがあり、そこには各種缶飯が装備されていました。
(ちなみにこっちのポケットは開閉自由で、その気になれば簡単に中身を持ち出せそう・・・もちろんそんな事をしてはいけません!)
缶メシは何故かキズだらけで塗装が剥げ剥げ??
レーション談義で盛り上がっていると、そこに爽やかな笑顔を携え、広報官のお兄さんが解説に加わってくれました。
コレはチャンスとばかりに幾つか質問をぶつけ、色々と答えていただきました。
以下、こちらの質問内容と答えていただいたコメントです。
Q 乾パンがココには沢山入ってるけど、演習では頻繁に乾パンを食べるのですか?
A 乾パンは演習ではめったに食べません、もっぱらこのパック飯が多いですね。でも入れ替え時期があるので、たまに乾パンを一食分の食事として配給されることもあります。
Q 乾パンは食べにくいですからね。
A そうですね。口の中の水分を取られてしまうので。でも一袋でかなり満腹になります。
Q これだけ食べると水が欲しくなりますね。
A でも水はあんまり飲めないんですよ、飲むとバテるんで。 水を飲むときは口の中を潤す程度です。 上を向いて全体に湿らすようにね。
Q スプレッドは色々と種類があると食べやすいですよね。
A 自分はオレンジスプレッドしか食べたこと無いですけど、あるといいですね。
Q 米軍のMREみたいに色んなスプレッドがあると食べやすいですよね。
A MREはさすがに実戦で作られた糧食ですから、ただ自分も食べたことありますが、なんかお菓子を食ってるみたいで。
Q 甘味が多いですしね。所で自衛隊糧食って米軍にも人気あるって聞いたことあるんですけど。
A 合同演習やると向こうから交換してくれって言って来ますよ。向こうのは甘いか、辛いか、酸っぱいかですからね(笑
Q 話は変わりますが、缶飯とパック飯ってどう言う風に使い分けてるんですか?
A 最近はやっぱりパック飯が多いです。缶飯はゴミの処理が大変なんですよ。歩兵はもっぱらパック飯です。ここの売店でも売ってますが、市販品も出ますよ。
Q 缶だと缶きりが無いと困りますしね。そんな時はどうするんですか?
A 付属の缶切りはすぐ壊れるんですよ、無いときは通りかかった人に借ります(w
Q 最近はプルトップ式の簡単に開く奴がありますが、アレだと良くないですかね?
A アレだと逆に簡単に開いちゃうんですよ。
Q 空挺降下の際に缶が凹むって聞いたことあります。だとパック飯はどうなんでしょう??
A よっぽど大丈夫ですよ。結構丈夫なパックですから。 それに降りるときはショックを与えないようようにゆっくり降りられますから。
Q 缶飯はどういう場合に配給されるんですか?
A 缶飯は後方部隊の方では良く食べるみたいです。前線に出る歩兵は荷物を自分で持って歩かなくちゃならないから、軽いパックメシなんです。
Q 大体何日分持っていくんですか?
A 一応3日分です。 つまり9食分ですね。
Q かなり多いですね。
A でもこのパック飯は3日しか持たないんですよ、だから3日分なんです。
Q 現地で温めなおすとかはしないんですか?
A 時間で状況が区切られてしまうんで、お湯を沸かしてる余裕は無いですね。だから付属の粉末スープとかも飲めません。
Q カップラーメンなんかを食べるって話も聞いたことがありますけど。
A それは状況中でないか、部隊が後方にいて次のシナリオまで待機中などのときは時間があるので、そういう時に食べますよ。
Q 冷えたままで食べると、モノによっては食べにくそうですね。
A ええ、肉系なんかは脂が固まってて。
ここにある質問以外に、野外すい具の事や基地食の事も色々と聞いたりして、大変に参考になりました。
中々自衛隊員から直に話を聞く機会は少ないので、皆さんもココに来たら素朴な疑問をぶつけてみる事をお勧めします。
その後地下指令壕を覗いたり、屋外の車両などの見学をして、最後にお土産コーナー「ARMY SHOP SAKURA」にてお買い物

最新の軽装甲機動車『ライトアーマー』と 、 今だ根強いファンのいる74式戦車
ここにはGIの戦闘糧食は売っていませんが、トレーニングレーションが数種類売られ、また海軍カレー、陸軍シチュー、自衛隊ブランドのチョコや煎餅、おまんじゅう。玩具や衣類、バッグ、エプロン、ポーチ、携帯ケース、小物などなど、色んな物が売っています。偽装ドーランも売ってるよ。

左のカレーは良く見かけるが、ビーフシチューは珍しい。 パック弁当は、ベル白いカレー?と手羽元煮
この日はなまちゃんの調子が悪く、残念ながらココでお別れ。 その後「北朝鮮工作船」が公開されている船の科学館へ足を運びました。
まずは目に飛び込む 二式大型飛行艇の勇士!こんなものを半世紀以上前の人間が作ったんだと感慨深げに眺めていた所、「こんな物は大した物ではない」と隣のおじさんが話しかけてきました。聞くとこの方は航空関係の技術者らしく、色々と専門的な解説をしてくれたのですが、そちらの知識が薄い僕にはちんぷんかんぷん??主にエンジンについて色々と語ってくれたのですが、その方が言うには高高度を飛べるエンジンが無く、精度が悪い。基礎工業力が弱いのだから良いエンジンが出来なかった。そして 「当時の日本の航空技術などは本当は大した事は無い、戦後ドイツの技術者は沢山アメリカに招かれたが、日本から招かれた技術者は一人もいない」という言葉に妙に納得してしまった。

さて、本日のもう一つの目玉!工作船の見学です。一般公開は9月までなので、コレを逃すとこんどはいつ見られるか分かりませんしね。しかもだいぶ腐食が激しく、下手するともう公開されないかもしれません。

平日にもかかわらずかなりの人が見学に訪れていて、数人ずつの団体に区切られ展示ゲートをくぐっていくと、あの忌まわしき工作船が無残な姿を人前にさらしていました。
船の前には花が手向けられ、北朝鮮の若者の死を悼んだ慰めの言葉が綴られています。
後ろからぐるっと回れる形で見学コースが作られ、船の周りには、母船に収容されていた小型ボート(小型といってもかなり大きい)や対空機関砲(・・はぁ!?)なども展示されています。しかし改めてまじかで見ると、この工作船の隠された特殊な構造が良くわかりますね。
船体に刻まれた生々しい弾痕は、側面から反対の側面まで貫通し、かなりの数を数える事が出来ました。
数度の停船命令に従わず、威嚇射撃を長時間にわたり浴びせられた結果が、最後は自爆という形で幕を閉じたこの船と乗員の悲しい結末。
その後場所を第二展示場に移し、残された遺留品を見学しました。

軍用小銃をはじめ、機関銃、手榴弾、挙句の果ては 地対空ミサイルや対戦車砲まで!!恐るべき武装を装備していました。

そのなかで興味を引いたのが、この日本製の缶メシ。Bestブランドのこの缶メシは自衛隊にも納入されているものです。
その後、多くの展示品を見学し、工作船見学ツアーは終了。 ついでなので南極観測船の宗谷も見学してきました。
宗谷の中でも目に付くのは携帯食料や保存食料のたぐい、もはや偏執的趣味です。

これは市販品なのか??見た事も無い色々な種類の缶詰に興味津々!たくわんの缶詰や味噌の缶詰、なんと餅の缶詰やコンニャクの缶詰なんてのもありますね。
缶以外にも冷凍食品なども豊富にあったようですね。今でも隊員の好みの料理を冷凍して持っていくと聞きます。
タバコレーション
船内厨房の様子
わんわんレーションも!!
一通り施設を見学し、今回のOFF会はここでお開きになりました。 さて次回はいつ頃企画しましょうね?
次回はGURを用意して、盛大にやりたいものです。