三大MREメーカー食べ比べ

アメリカでは現在、THE WORNICK社  AmeriQual社  SOPACO社の3社により、MREが軍に納入されています。 しかし詳しい理由は分かりませんが、現在日本で入手できるMREの殆どがTHE WORNICK社の物ばかりで、 何故か他社のMREは殆ど見かけることがありません。 
日本に駐留している米軍は、主として海兵隊なので、THE WORNICK社のMREは海兵隊向けなのかとも思いましたが、陸軍主体の韓国から流れてくるMREも殆どTHE WORNICK社の物ばかりなので、アジア地域にはTHE WORNICK社のMREが回されるのでしょうか?
この辺の事情はさておき、ともかくTHE WORNICK社ばかり食べていると、他社のMREも気になるもの? 各社により違いがあるのでしょうか?    ・・・と言うことで、実はだいぶ前に、偶然入手したAmeriQual社とTHE WORNICK社のMREを比較、食べ比べをした事があります。 その時の反響が意外と大きく、最近ではAmeriQual社のMREはレアということもあり、非常に人気があるようです。
こうなってくると幻のSOPACO社MREはどうなっているのか?これもとても気になりますね。
などと常々思っていた所、先日SAS様が幻のSOPACOMREを入手、しかも同じ年式の同じメニューが三社揃ったので、食べ比べをしませんかとお誘いがありました。そこでSASさんと、同じ県内に住む米軍レーションの達人であるNewportさん、そして私を含めて三人で試食会を催しましたので、ここにその時のレポートをアップします。

外箱比較

左側がAmeriQual 右側がSOPACOの外箱です。 
AmeriQualがSPOバーコードやINSP/TEST表示が上面にあるのに対し、SOPACOは底面に表示
THE WORNICK社の外箱はここを参照してください。

 
 
上がAmeriQual 下がSOPACOです。

さて、早速SOPACOの箱を開けてみると、なんと驚いたことに!

一々取り出さなくても、一目でメニューナンバーが分かるようになっていました。

各社の外袋デザインは、SOPACOとTHE WORNICKではほぼ共通で、
サイドのナンバー以外に大きな違いはありません。

AmeriQualだけは何故かデザインが違いますね。


中身も前回調べた時はかなりの違いがありましたので、細かく比べてみることにしました

全て左からSOPACO,    AmeriQual   THE WORNICK  

細かい表記は各社バラバラですね。
容量は一緒ですが、使っている材料や調味料も違うらしく、栄養表記の数値もかなり違います。
ちなみにカロリーは、SOPACO 230 AmeriQual 260 THE WORNICK 290



今回試食したMREは共に2003年製造ですが、SOPACOとWORNICKは2月初めの製造で、TYPE XXII
AmeriQualは6月製造のため、TYPE XXIIIに切り替わり、微妙に付属品が異なります。
そのためSOPACOとWORNICKにはベジタブルクラッカーが入り、AmeriQualには普通のクラッカーが入っているのです。


上記と同じ理由でSOPACOとWORNICKにはハラペーニョチーズスプレット
AmeriQualにはグレープゼリーが入っていました。
ハラペーニョチーズスプレットは同メーカ製(他社納入)


デイリーシェークはAmeriQualとWORICKは同じ会社の物を納入。


チョコクッキーは各社別々で、WORNICKの物だけ真空パック入り。


アクセサリーは各々パッキングが異なりますが、中身はほぼ一緒。
タバスコのみ微妙に違いがありましたが、製造会社は当然一緒でした。
前回調べた時はこのような違いがありましたが、今は統一されたようです。

そして前回調べた時、大きな違いがあったMREヒーターですが、
これも三社ともまったく同じで、WORNICK社で昔から使われていた物に統一されたようです。


MRE三大メーカー試食&比較

さて、味について違いがあるのか?これも早速調べてみることに!
味については主観が入るため、公平を期すべく三人で試食し、意見を纏めた結果です。
  
Newportさん                      SASさん

SOPACO AmeriQual THE WORNICK
味はまずまず、比較的具が多く、肉はちゃんとした塊肉を使っていますがパサパサ。(でも脂肪付きの大きな塊も入っています) 野菜が比較的多く、ジャガイモが結構美味い 三つの中ではダントツに美味しいシチュー!肉は合成の圧縮肉でしたが味は良く、それほどパサ付いた感じもしませんでした。見た目も匂いも素晴らしい! ダントツで不味かったのがコレでした〜
味が薄く、変な臭みが出てしまい、野菜も風味が死んでしまっていて、具も形が崩れ掛かっているものもありました。
ベジタブルクラッカーは野菜の味が濃く、芳ばしい香りが口に広がり、非常に美味しい!
硬さも程よく噛み締めるたびにポリポリと小気味よい歯応えがたまらない
種類が違うので比較できないですが、これはこれでシッカリ焼き色が付き、パリッとして美味いです。 クラッカー自体は薄味で、もう少し物足りない
しかし数年前のものと比べると、かなり良くなっている気がします。
チーズスプレットはやはり新しいということもあり風味がよく、辛味もまろやか。
搾り出して暫くすると固まってくるので、その頃が食べごろです。
グレープと言うよりイチゴのような鮮やかな赤色で、これも新鮮さが伺えます。
甘みもちょうど良く、やはり美味しい。
比較的こちらのが軟らかく、少し風味が悪い.。しかしSOPAKOに入っていたものと同じ製造会社なので、多少の品質の誤差?
クッキーの中にちりばめられたM&Msチョコは通常サイズで、殆どが潰れていました。
クッキー生地自体は脆く、簡単に崩れます。
油脂分が少し回ってしまい、風味もあまり良くありませんでした。
比較的形はシッカリしていて、中のキャンディーコートのチョコは市販のM&Msより一回り小さい。
生地の硬さもそこそこあり、サクサクして芳ばしい。
この中では一番美味しかったのがコレ
薄くてもシッカリしていて、歯応えもある。
チョコは米粒ほどの小さいものが使われて邪魔にならない程度のアクセントになっています。
シェークは容器が無く、撮影出来ませんでした。

総評として、全体的にAmeriQual製のMREが美味しいものが多かったようです。
ただしメニューによってはWORNICKの物が美味しかった物があると・SASさんも話していましたので、
AmeriQualだから全て良いという訳ではなさそうです。
また年式により微妙に変わる事もありますので、あくまで参考にとどめて置いてください。


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MRE三大メーカー試食&比較 第二弾

前回に引き続き、他メニューでの三大メーカー食べ比べを、SAS様のご好意でさせていただく事になりました。

今回食べ比べをしたメニューは2003年製造のメニューNo10「チリ&マカロニ」
さて、24種類ものメニューがあるMREの中で、なぜこのメニューが選ばれたのか!?

れには驚くべき理由があるのです。

実はMRE製造会社の御三家は各々自社工場を持ち、メインミールの製造もその殆どを自社でまかない、それ以外のスプレッド類、ドリンク類、その他アクセサリーなどは他社かの物を入れてパッキングしています。 いや、そういう認識でいたのです。
少なくとも日本でよく見かけるワーニック製のMREは、全種類自社製のメインミールを入れていたのですが、ソパコやアメリカル製のMREを文字通り蓋を開けてみたところ、なんと幾つかのメインミールに他社製の物が使われていたことが判明。
これでは製造会社違いの食べ比べとしては意味が無いため、三社ともが自社製メインミールを製造しているMREを探した所、このNo10「チリ&マカロニ」しか該当するメニューが無かったのだそうです。
ちなみに前回のビーフシチューは事前にチェックしていたわけではないので、メインの製造元がそれぞれ違ったのはまさに奇跡!

さて、それでは早速この「チリ&マカロニ」の各社違いを見てみましょう。

左からソパコ、 アメリカル、 ワーニックの並びです。


まずはパッキングの違いですが、特に目を引くのがこのアクセサリーパケット。 
特にこの「B」パケットはキャンディーが付属するため、各社キャンディーのパッキングに特徴があります。

SOPACOはキャンディーもアクセサリーパックに同梱されていますが、アメリカルとワーニックは別梱包としつつ、
しかし袋の形状などは各社特徴があります。

しかし、中身は各社全く同じ物を使っていますね。
ちなみに現在のアクセサリーパケットBはタバスコの代わりにレッドペッパーが入っているため、独立したBパケットとして準備されていますが、
それ以前はアクセサリーパケットAにキャンディーを付属した物をBとして使っていました。
アクセサリーパケットについての説明は、コチラを参照してください



こちらはパウンドケーキです。 同じ製造会社なのに納入先により微妙にデザインが違いますよ?
ちなみに何故か中身の種類も違いました。 同じ年式なのに??


こちらのチーズスプレッドも同じ製造元なのに、何故かパッケージデザインが違います。
それどころか、後ろの栄養表示のカロリー量すら違うのですから驚き。


ココアも微妙に違う・・


FRヒーターは前回の食べ比べの時は三社同じ物でしたが、今回アメリカルに初期型(改)と以前紹介したタイプが入っていました。

さて、ここからは実食して各社の味の違いを比べて見ます。

SOPACO AmeriQual THE WORNICK
結論から言うと、今回コレが一番不味かった。
肉はボソボソ、マカロニはダラダラでソースは
いがらっぽいしコクがない。
食べ比べるとそれがはっきりよく分かる。
一番美味しかったのがこのアメリカル製でした。
肉は団子状で弾力があり、肉の味がちゃんと
するし、マカロニももっちり。
なによりソースがスパイシーで美味しかった。
これも悪くない味で、比較的肉団子の量が多い
ため、食べ応えがある。
ソースはマイルドで食べやすいが、チリソース
なのだから、もう少し刺激があっても良いかと?
チーズスプレットはコレが一番美味しかった。
モッチリ弾力と粘りがあり、素直にチーズの
風味が楽しめる。
チーズ自体の味にそれほど変わりはありません
が、少し柔らかめでした。
パン自体はアメリカルの物が美味しかった。
同じメーカーの物とは思えないくらい不味いチー
ズスプレットで、油分が分離し、ドロドロして気持
ち悪いばかりか、かなり塩辛くて閉口した。
ソパコに入っていたのはポピーシード入りレモ
ンフレーバーのパウンドケーキで、プチプチと
した食感がたまらない。
こちらのチョコフレーバーのパウンドケーキは、
チョコの風味が何処と無くハーシーズ風?
表面が砂糖の結晶でカサカサして食感が悪い。
レモンフレーバーのみのパウンドケーキは、しっ
っとりした風合いで、口の中に素直にレモンの
酸味が広がりこれも中々美味しい

比べてみるとかなり違いがあるのが分かりますが、同じ製造時期といえど保管環境も違えば、ロットによりばらつきも多少あるのでしょう。
一概にどのメーカーが美味しいとは、やはり言えないようです。


今回の試食会では他にも新しい発見を幾つもしました。 例えばこれはSASさんが発見したのですが・・・


左のパッケージデザインは、ご存知アメリカル独特の物だと言う事は、ココに来ている皆さんには既に説明するまでもないでしょう。
ソパコやワーニックとは一目で区別がつきます。
さて、それでは右のMREは何処の製造かと言うと・・・

な、なんと!こちらもアメリカル製のMREだったのですよ。
今までこのデザインのアメリカルパックを見たことがありませんでした。
じゃあ、この年式を境に他社とのデザイン統一を刃図ったのかと言うとそうでもないらしく、AとB箱12食入りに各々1パックづつしか入っておらず、この年式よりも新しいMREで、このデザインのパックが使われた物も未だ発見されていません。
ただしこのパックは

2003製造と新しいため、この先このデザインに統一してくる事も大いに考えられますけど。

この先もコレに関する情報をお待ちしていますので、皆さんも気をつけて見て、発見したら是非ご報告ください。

SOPACOの秘密

SOPACOは昔SOUTHERN PACKAGING & STORAGE CO.という会社だったのですが、


(1971年製造MCI外箱)

頭文字の二文字を繋げてSOPACOとしたものです。

つまりSOPACO PACKAGINGとは
SOUTHERN PACKAGING & STORAGE CO PACKAGING
(南部梱包保管会社梱包?)


今回、中々入手できない貴重なMREを食べる機会を与えてくださったSASさんと、色々撮影用小物を貸していただいたり、貴重な助言を与えてくださったNewportさんには、本当に心から感謝いたします。  ありがとうございました