スペース・レーション

お台場にある日本未来科学館には、実際の資料を基に作られた宇宙居住モジュールが展示されており、そこにはイワユル「宇宙食」と言う物も展示されています。
現在の規模の宇宙船およびステーションの居住区では、その場で煮炊きをすると言う事は出来ない為、既に調理された物をパック詰めにして宇宙までもって行きますが、それって戦闘糧食と通じるものがありますね。
糧食マニアとしても非常に興味をそそる分野なので、今回は番外編と言う事で特集レポートします。

宇宙食の種類
  
よくイベントなどで宇宙食が売られているのを見かけますが、あれはアポロ時代に開発、使用されていたフリーズドライフードです。
もちろん現在でもフリーズドライフードは使用されていますけど、やはり最近はレトルトが主流であり、
袋から出して飛び散る物でなければ、市販食品(ナチュラルフード)もパック詰めにされて使用されています。
(もちろん厳重な品質管理の下、雑菌や有害物質が艦内に持ち込まれないよう、細心の注意が払われている。)
特にこの中でも面白いのが調味料ではないでしょうか? 塩や胡椒は微粒粉末が飛び散らないよう液化されて、
その他の調味料もチューブ入りに加工されていました。



展示されていた宇宙食は、宇宙食らしさを出すために?フリーズドライ食品が多く展示されていました。
左下の白い物がシュリンプカクテル、左上がピラフ、右上がビーフパテです。
銀色のパックは粉末ジュースで、これらのドライ食品は先っぽに付いたチューブの口から水を注ぎ、還元してから食べます。
真ん中の白いパックはレトルトですが、中身は不明。

船内備え付けのギャレー



基本的にそのままで食べられる物が積み込まれていますが、中にはフリーズドライのように多少加工調理する必要があるものもあり、
このような簡易調理ギャレーも欠かす事が出来ません。




レトルト類は、このギャレー備え付けレーションヒーターで加熱してから食べます。
ヒーターの中でレトルトパックが漂わないようにするためレールがあり、この溝に縦に差し込むようにレトルトパックをセットします。
その為レトルトのサイズはこのレールの幅に合うよう、規格サイズで作られているのですが、
どうもMREのメインミールパックと同じサイズじゃないかと?


   

無重量環境で中身が飛び散らないように、本来パックから直接食べる事が推奨されているようですが、
そのような下品な食べ方に抵抗がある方用に?一応食器類も完備されています。
もちろんこれらの食器類も無重力で漂わないように、マジックテープで固定できるように工夫されていますね。

このように普段地上にいるのと変わらない食事をするために、色々な工夫がされている事が分かります。
レーションは直接手にとって見る事も出来ますので、皆さんも是非日本未来科学館に足を運んでみては如何ですか?

参考資料


ついでに宇宙食試食レポート

宇宙食と銘打って市販されているフリーズドライフードを試食してみました。


今回試食したのはメロンアイスとハンバーグ


中身を取り出してみると・・・あらちっちゃい。
むかしのSF漫画なら、コレ一粒で一日空腹知らずなのですが。


早速試食。まずはハンバーグから。
 説明書きには「開封後そのままお食べください」と書いてあるので、とりあえずそのまま一個頬張ると・・
結構固い!
カップラーメンなどに入っている肉団子、あれをそのまま食べたような味と食感です。
このままでは全くハンバーグらしさがないので、お湯に15分ほど漬けて復元をこころみるも、15分程度では全くお湯が染み込みません。
しかし表面部は既にドロドロと溶け始めていて、漬けたお湯が茶色く濁ってきました。
結局最後まで芯が乾燥状態のままで「ハンバーグ」には戻りませんでした・・残念。



次にメロンアイス。
どうしてこんな形をしているのか? しかも乾燥しているはずなのに、妙にネチャ付く!
まずは、これもそのままの状態で食べてみると・・・・
アイスというより、キャラメルみたいな味と食感。 スポンジキャラメル??
あえてアイスというのならば、蓋にこびり付いた ネチョっとした部分?みたいな感じです。

あまり期待は出来ませんが、とりあえずこれも水で戻してみると

やっぱり表面は溶けるけど、中まで水が染み込みません。
コレ以上水を加えると益々不味くなりそうだったので、このまま残りを試食。

なんか・・・・・・・・・・・・・生ぬるいシェークみたい、 


はっきり言ってあまり美味い物じゃありません。 最近はレトルトが主流と言うのも納得です。

市販宇宙食の試食レポートは、なまちゃんさんの「ADVENTURE-WORLD」に詳しくレポートされていますので、是非そちらをご覧ください。