日本国自衛隊戦闘糧食


陸上自衛隊では食事は大きく 基本食 増加食 加給食の3つに分類わけされ、その中の基本食はさらに平常食 患者食 非常食に区分されています。 平常食とはつまり駐屯地の食堂で食べる温食のことで、演習時の野外すい具で調理された食事や駐屯地から運ばれる運搬食も平常食の区分に入るようです。 この平常食にプラスして特別な訓練や任務に就いたときに、平常食だけでは補えない栄養素を補給する意味で支給される食料を増加食と言い、ハードな訓練を行う空挺部隊用に用意される空挺食などがこれにあたります。(ほかに演習増加食、潜水艦食、長時間任務に就いたときの夜食など)  それに対し加給食とは任務の性質上極度の緊張状態を強いられる航空機搭乗員や潜水員などに配給される特別食ですが、たとえばジェットパイロットは107円50銭、レシプロ機パイロットは60円などと差がつけられているところを見ると、やはり肉体的な疲労による不足分のカロリーを補うための食料と言え、増加食と加給食は同じ意味合いを持つもののようだと推測されます。
患者食は言うまでもなく通常の食事が食べられない患者に対して支給される食事ですが、患者の状態により食べる事の出来る食事の種類および量は違うので、一概に決まっているわけではありません。

そして最後に非常食なのですが、給食の実施に関する訓令では「通常食もしくは患者食を支給する事が出来ない場合、もしくは著しく困難な場合、非常用食料をもって支給する」と規定されていて、具体的には下記のような状態に支給されるものです。

(1)出動 出動待機 災害派遣または地震防災派遣を命ぜられたとき。
(2)天変地異に遭遇したとき。
(3)平常食または患者食の材料が途絶 その他の理由により支給出来ないとき。

ずばりその時支給される非常食こそ、われわれがレーションと呼ぶ戦闘糧食がこれにあたり、演習等でも運搬食の配給が困難で、野外すい具が稼動できない間や、任務上少人数で行動し、しばらく補給が受けられない場合などは非常食である戦闘糧食を基本の食事として使用します。

非常食として求められる条件としては
常温である程度の保存が可能な事。
調理不要ですぐに食べられる事、もしくは簡単な調理で食べられる事。
持ち運びが容易である事。
などです。

自衛隊では現在、大きく分けて三種類(I型、II型 その他)の非常食を常時使い分けていて、訓練や演習の内容、期間により糧食班が計画を立て、糧食の備蓄状況を考えて計画的に消費するようにしています。 

三種類の糧食にはそれぞれ特徴があり、使われる状況もまちまちですが、それぞれ詳しく特集解説をしていきましょう。





戦闘糧食II型 改善型