軍用 野戦口糧

台湾軍野戦口糧のパッケージ
サイズはおおよそ8.5cm×16.5cm×5.2cmで、重量は260gと軽量だが、薄いアルミの外装で非常に華奢である。 一応薄いプラスティック?の保護材に中身は収められているが、気休め程度と言うか、少し力を入れれば簡単に中身を粉々にする事も可能。 ただし中には一切汁気のあるものは含まれていない為、漏れて困る事も無いだろう。
もともと使い捨ての軍用品にはこの位の割り切りは必要なのかもしれない。(無駄にパッケージにこだわると、ゴミが増えるし重量も嵩むだろうし)

パッケージ側面には、内容物の容量や、簡単な食べ方の指南が書かれている。
内容物の構成

ビスケット
ビスケットは全部で14枚入っている。 甘味が強いマリービスケットのようなタイプで、口当たりは良いが、連食すると飽きてくるかもしれない。 この糧食の中で唯一お腹に溜まるのがこのビスケットなのだが、甘味と膨張感で満腹感を得るといった感じなので、暫くすると直ぐにお腹がすいてくる。
ジャム
ジャムはA式にはオレンジ、B式にはストロベリー風味のパック入り10gが1本づつ付いてくる。 ビスケットの量からすると少ないように感じるが、もともとビスケットに甘みが付いているので、ビスケットの味に飽きて味覚を変えたいときに使う物だろう。
乾燥肉
中華風な味付けがされた乾燥肉は、この小さな袋におよそ10gしか入っていないのだが、甘み続きで塩気が欲しいとき、唯一頼りになるのがこの乾燥肉なのだ。 カリカリに乾燥してあるので非常に軽い。しかし思ったほど硬くなく、噛締めているとだんだん肉の食感がよみがえってくる。 実はかなり美味い。
シリアル
シリアルパックは10gづつわざわざ蓋袋に分けてあるのが特徴だ。(二袋で合計20g) 民間パッケージのようであるが、製造元を見ると国軍退役 製造となっており一応軍の関連施設で作られていると言う事がわかる。
砂糖と粉末ミルクが混ぜられており、水を注ぐだけでOK。 シリアル本体は小粒だが、パリポリした食感が小気味よくミルクの味もシリアルの味も悪くない。 ただこれも量が少ないのが難点か?
ドリンク
A式にはココア、C式には珈琲が付属する。 1パック100ml程度のお湯にといて飲むのだが、珈琲にも初めから砂糖が加えられており、甘い食事に加えて否応無しに甘いドリンクを飲まされる事になる。
甘味
A式、C式共に生姜風味のキャンディーが4粒づつ付属する。 非常にクセのある味だが、慣れてくると独特の辛味が癖になり、病み付きになるだろう。
この糧食を口にする状況と言うのは、温食の供給が受けられず。小隊単位で食べる缶詰食も無くなった場合の非常食と言った位置付けであろうから、普段は背嚢の隅にでも入れておき、暫く配給が無い場合に初めて口にする物なのだろう。 その為限り無く簡素化され、軽量コンパクトにされたと言うのもうなずける。 もしくは自衛隊の乾パン食およびクラッカー食のように、緊急出動の際に配られるのか? どちらにしろオヤツのような内容であるこの野戦口糧を常時喫食しているとはとても思えない。
このあたりは台湾の軍人さんに詳しく聞いてみたいところでもあります。 信息求!
追加情報
台湾軍 野戦口糧は、2005年頃より、新型パッケージに変更になりました。

今までの物より光沢や緑の彩度が抑えられ、より視認性が低くなったようです。
書式も左読みになり、マークもラクダに稲穂をあしらった物に変わりました。
華奢なパッケージはそのままですが、個人に配給されるまでは丈夫なスチール缶に入れられて運ばれるので、問題は無いようです。

写真提供 S.H LIN (Howard)
中身については、また近いうちに紹介する予定ですが、写真がありますのでご紹介します。

写真提供 S.H LIN (Howard)
基本的な構成は変わらず、パッケージデザインが少し変わったようです。
また追加情報があればお知らせいたします。