セミノハリセンボンの四季

セミノハリセンボンは
どうも土壌中に普通にいる
Paecilomyces lilacinus
パエキロミケス リラキヌス
というカビらしい。
(リラキヌス、寒天培地上では、その名のとおりライラック色のコロニーをつくり、ハリセンボン型の構造は見られない)


春先、まず出たばかりのニイニイゼミ、ヒグラシが感染している。
セミ成虫の寿命がつき地上に落下、接地した部分からハリセンボンが出るのを見ると、ごく普通の土壌菌に見える。
通年見られる菌だ。
木にとまったままの、地上で感染しているハリセンボンも時々目にする。
ハリセンボンの分生子は空中散布し、セミ成虫に感染させるのか?
(サナギタケの胞子は樹上の成虫に感染することがわかってきたので不思議は無いが)
セミ幼虫が地中で感染し、成虫となってからハリセンボンを出したとも考えられる。

感染したセミ成虫は死期をさとり、
とまったままの姿勢になる性質がある。

ヤンマタケなどと同様だ。
子のう果柄と思えるものを伸ばすが、なかなか完全世代は姿を現わしてくれない。