LindtneriaとStephanospora

「子実体が殻皮で覆われ、その内部に基本体(gleba)があり、ここで胞子を形成、成熟して外へ胞子を放出する、担子菌の一群」(新菌類図鑑)

この腹菌類  GASTEROMYCOTIDAEの解体が始まっている。
分子生物学(Molecular biology)は
本来生命現象を分子レベルで理解して、それらがいかに制御されているかを研究する生物学の一分野だが。
特にDNAの塩基配列解析技術を取り入れ類縁関係を探る方法がキノコの世界にも進出してきた。


この写真は、はイッポンシメジ科菌が地下生菌化した
Richoniella sp.
山荘キノコのページでも登場の

イッポンシメジ科→Richoniella
ベニタケ科→Gymnomyces
オニイグチ科→Gautieria
         Chamonixia
キシメジ科→Hydnangium
(キツネタケ属)
等、系統、類縁関係が解明されつつある。


以上は地上生で一般的なキノコが
地下生菌化したもので、個体数は絶対的に少ない。

この写真は、山荘主のフィールドではあちこちで見られる地下生菌、
Stephanospora sp.
Stephanosporaとは
「王冠の胞子」という意味。
その名のとおり胞子のステリグマ跡側のトゲに翼が付いて、まるで王冠のように見える。
地下生のStephanosporaはやたら目に付くのに、その地上生の
Lindtneriaは幻のキノコ。


去年9月、初めて見ることができた。
外国の図鑑では材上生とあるがこれは地上生コウヤクタケ。
先日のり面高所に出ていたものを傘の先で突付き落とした残り。
今日見に行ったら成長もせず残っていた。
地上生のLindtneriaは
採取するとあっという間に色あせて縮んでしまう。
(右が今日のもの、左は先日たたき落とした残骸)
Lintneriaの胞子は、Stephanosporaの王冠胞子に、さらに長いトゲに翼が円盤状に付き、空飛ぶ円盤、UFOが現われるのが特徴。