こちらもイグチの地下生

ショウロ(松露)
Rhizopogon rubescens
昨年5月のキノコのページで、
「東京ショウロは3月に出て、4月に胞子製造、5月消滅・・」というような事を書いたが、どうも間違い。
いつ行っても入れ代わり立ち代り出ているのだ。
これは今月のショウロ。


前回Alpovaという地下生菌について述べたが、このショウロもAlpovaもイグチに近縁、最近ではイグチ科(Boletaceae)に入れられたり更にはイグチ科をイグチ目BOLETALESに格上げする考えも出ている。

分子レベルの解析以前から、ショウロはイグチと関連があるのでは、という推測がなされていた。特にヌメリイグチ属Suillusはショウロと同じ松から出るのものが多いのでその関連が推定されていたようだ。
現行のショウロはヒメノガステル目ショウロ科とされている。
このヒメノガステル、なじみの無い名だが、Hymenogasterという地下生菌はそこらじゅうに存在する。あまりにありふれているので、山荘Photo Gallelyにもあえて載せないくらいだ。
これが最も一般的なHymenogaster
四季を通じて落葉の下に棲んでいる。
殻皮に覆われ、成熟後裂開も剥離もしないという共通点でショウロをこの目に入れたと思われる。

上記Hymenogaster sp.
カレイ、平目のような形をした胞子。
表面はコブにおおわれる。
さてこのショウロ。
若いうちは食用にされるが。
成熟して胞子を散布する時期になるとドロドロのタール状になり、当然食不適。
若いころは球形細胞がいっぱい。
老熟したタール状の中はこの胞子でいっぱい。