俺も担子菌だー!サビキン

植物が好きだとサビキンも面白い。
(いや面白いと言ってはいけない。この植物寄生菌、梨の赤星病菌のような重大な植物病原菌も多く含まれている。)


担子菌門サビキン目
Uredinales
でも、れっきとした担子菌なのだ。
菌界の中でとりわけ複雑な生活環を持っている。
多くの種が2種の植物に寄生する生活環を持ち、精子(0)−さび胞子(T)ー夏胞子(U)−冬胞子(V)−担子胞子(W)の胞子世代を持つものが多い。



入生田のムラサキケマン。
ムラサキケマンのサビキン
Ochrospora kraunhiae

葉に黄色い点々が見える。
これは精子器(0)

間もなくさび胞子(T)を作って風散布、ノダフジの葉に移る。
フジの葉上では夏胞子(U)ー冬胞子(V)と作り落葉。

冬胞子は発芽、担子胞子(W)を作る。
その担子胞子は、芽を出し始めたムラサキケマンに寄生。
という生活環をくりかえす。
ムラサキケマンの精子器断面。
例年よりだいぶ早く稲城のアマナが咲いた。
サビキンにやられているものが多い。
Uromyces erythronii
カタクリにも寄生するようだ。
上記ムラサキケマンのサビキンと違い、他の植物には移らない同種寄生性。
精子器(0世代)−さび胞子(T)ー冬胞子(V)しか作らない。
アマナのさび胞子堆。
断面(のつもり・・)。
フユイチゴの葉にさび胞子堆。
バラ科は同種寄生性らしい。
スズダケの赤衣病菌。
(これはちゃんと病名を持っている。)
Stereostratum corticioides



サビキン目
世界で13科7000種ほど報告されている。植物に寄生ではなく、共生しながら進化してきたとする考えもあるようだ。