黄トリュフの生長

去年見つけた黄トリュフ(Tuber sp.)、今年も同じシロにたくさん発生。少しづつその生態がわかってきた。



6月、地表直下に、黄色い菌糸コート(mycelial crust)に覆われた1〜3cmの子実体を生じる。
断面に大理石模様が出来上がっているが胞子は未熟。
7月、子実体のサイズ、胞子の成熟度はかなりバラバラに成長。
泥土を巻き込んだ菌糸コートは簡単に剥がれ、下から黄マダラの表皮(peridium)が現れる。

mycelial crust を持つこと、黄斑のperidiumはTuberでは非常に珍しい。
子嚢中に1個だけの胞子、だいぶ成長、成熟している。
8月、落葉をどけて見ると、地表に顔を出し始めた。大きいものは5cm。
菌糸コートも脱ぎ始め、黄斑表皮がむき出し。
断面を見ると胞子はほぼ成熟。
胡麻粒に見えるのは特有の巨大胞子。
まさに可視胞子!
胞子サイズを計測してみると(長方向)。
85〜95μm、
ornament含めると、
95〜105μm、

なんと100ミクロン超なのだ。
これは日本の子嚢菌中最大だろう。
胞子のトゲとトゲの間は薄い膜でつながれ、表面は網目模様となる。

Tuberの子嚢胞子は、8個から徐々にその数を減らしてきたと考えられる。
最後に1胞子となり、この0.1ミリの巨大胞子はどんな意味が有るのだろう?